Doing Public History through the Perspective of Environmental and Cultural History
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Doing Public History through the Perspective of Environmental and Cultural History
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Doing Public History through the Perspective of Environmental and Cultural History
環境文化史から実践するパブリック・ヒストリー
近年、歴史学の各分野で、歴史研究・歴史叙述を専門家の独占から解放し、一般社会のひとびととともに考えてゆくパブリック・ヒストリーが盛んになっている。そこでは、史料を読解し過去の事実を云々するだけでなく、わたしたちが直面しているさまざまな現代的問題について、歴史的な知見を援用し解決する方法が模索されている。例えば、災害史の知識は、防災・減災のリスク管理に役立ってくれるのか。伝統や文化財の保全と環境の改変・開発とは、どのように折り合いをつけてゆくべきなのか…。しかし、それらをめぐる合意形成の現場では、負の歴史をめぐる地域住民の悪感情の調整、"Shared Authority" をめぐる葛藤、ポピュリズムやリヴィジョニズムとの対峙など、さまざまな固有のアポリアが横たわっており、容易な解決を許さない。本授業では、担当教員の北條が関わってきたフィールドの諸問題を中心に、教育/研究/社会の交錯するさまざまな事例を検討しつつ、社会生活における〈歴史の応用〉、パブリック・ヒストリーの実践について考えてゆきたい。\ また受講生は、以下の到達目標を意識しながら授業に参加すること。\ 1)高校までの教科書で学んだ歴史が、唯一普遍ではなく仮説に過ぎないことを自覚できるようにする。\ 2)一国史・人間の歴史という固定的な枠組み(あるいは記憶型の歴史認識)を相対化し、より柔軟で多角的な歴史への眼差し(思考型の歴史認識)を持てるようにする。\ 3)過去を学ぶことが現在を生きるうえでどのような意味を持つのか、主体的に考えられるようにする。
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Code
Course title
Lecturer
Semester
Period
21250075
GHS-XX6A01L1
Doing Public History through the Perspective of Environmental and Cultural History
S1
S2
Mon 5th
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Language
Japanese
Credit
2
Lecturers with practical experience
NO
Other Faculty
YES
Course Offered by
Humanities and Sociology
Schedule
初回はガイダンス・イントロダクションとして、授業の目的やスケジュール、評価の方法などについて説明する。そののち、2・3回では、パブリック・ヒストリーに関する倫理的(理論的)な問題を検討する。以降はケース・スタディで、4・5回はパブリック・ヒストリーの先蹤としての国民的歴史学運動と文化財レスキュー活動について、6・7回は研究対象としてまなざされるマイノリティーへの暴力性について、8・9回は近代毛皮獣養殖産業の展開による動物観の変質について、10・11回は東日本大震災後の大学の教育・諸対応について、12回は築地市場の強引な解体と反対者の声の封殺について、それぞれ検討する。13回目はまとめとして、歴史教育におけるパブリック・ヒストリーの役割を考える(各回のテーマ・内容・順序は、受講生の興味・関心を受け変更することもある)。
Teaching Methods
各回は、個々のテーマに関する講義(60分程度)と、前回のリアクションのまとめ+フィードバック(30分程度)で構成する。履修者は、予習を踏まえてこれらを受講し、その週の土曜までに、リアクション・ペーパー(毎回500字程度)を復習の形で提出してもらう。 授業は対面式で行うが、資料の配付や課題の提出には、UTOL を利用する。配付資料は、毎回月曜の正午までにアップするので、履修者はそれを端末にダウンロードするなり、プリントアウトするなりして手許に用意しておくこと。 ※ 初回の授業は、教室における混雑が予想されるため、オンライン授業で行う。Zoom の ID *****事前に告知する。
Method of Evaluation
成績は、毎回のリアクション・ペーパーの内容(40%)と、学期末に課すレポート(60%)を重視して評価する。テーマについては、6月頃に授業内で説明する。評価の基準は以下のとおりだが、やはりあらためて授業内で解説を行う。 a)問題意識の新鮮さ、オリジナリティ b)講義の理解度 c)考察の完成度(データの収集力・分析力、論理的思考能力、構想力など) d)プレゼンテーションの完成度(文章、構成、図表等の工夫など)
Required Textbook
とくに定めない。必要な資料は毎回配付する。
Reference Books
・歴史学研究会編『歴史を社会に活かす─楽しむ・学ぶ・伝える・観る─』東京大学出版会、2017年 ・菅豊・北條勝貴編『パブリック・ヒストリー入門:開かれた歴史学への挑戦』勉誠出版、2019年 ・方法論懇話会編『療法としての歴史〈知〉:いまを診る』森話社、2020年 ・歴史学研究会編『「歴史総合」をつむぐ─新しい歴史実践へのいざない─』東京大学出版会、2022年 ・笠井賢紀・田島英一編『パブリック・ヒストリーの実践─オルタナティブで多声的な歴史を紡ぐ─』慶應義塾大学出版会、2025年
Notes on Taking the Course
1)予習(90分程度):上記参考文献には、パブリック・ヒストリーその他の書籍を掲げた。これらを関心のあるものから通読し、使用する概念・方法などについて、慣れておくことが望ましい。また、各単元の最初には、そのテーマに関する基礎文献を掲げるので、やはり批判的に読み込み、併せて講義の予習・復習に役立てること。 2)復習(100分程度):毎回設定される問いについて、講義の内容と前回のフィードバックを踏まえ、自分なりの見解をリアクション・ペーパーにまとめ、UTOL に提出する。学期末のレポートでは、全授業を通じた問いを投げかける(それが何なのかは、講義のなかで次第に明らかになる)ので、自分がどう考えるか、それをある程度実証するためにはいかなる史資料の収集・読解・処理が必要か、だんだんと準備をしておく必要がある。