# キャリアストーリーを知る女性研究者インタビュー
**Source**: https://www.cwr.kyoto-u.ac.jp/story/researcher/vol5_2/
**Parent**: https://www.cwr.kyoto-u.ac.jp/story/researcher/
## 私にとってのキャリアは点と点をつないでいくこと
京都大学学生総合支援センター 特定准教授 / 松尾 寛子 (MATSUO Hiroko)
- 北海道大学文学部卒業
- 同大大学院文学研究科修士課程修了
- 株式会社リクルート入社
- 京都大学特定職員
- 高知大学学生総合支援センター 特任准教授
- 京都大学学生総合支援センター 特定准教授
平成28年度日本経済研究センター研究奨励金 [研究テーマ] 日本における大卒新卒採用・就職活動の長期化傾向の検証と最適な時期・期間に関する研究\
平成29年度科学研究費助成事業 [研究テーマ] 大卒新卒採用における最適な時期と選考方法・評価基準の開発に関する研究
**思ってもみなかったキャリア**\
北海道大学大学院修了後、株式会社リクルートに入社し、人事システムや能力測定、人材育成にかかわっていました。その後、東京から関西に拠点を移し、京都大学大学キャリアサポートセンター(当時)で7年間勤務。高知大学に教員として赴任して2年間を過ごした後、再び京都大学に戻り、学生総合支援センターで京大生のキャリア教育や就職支援を担っています。キャリアのスタートが民間企業であることや「学生総合支援センター」という耳馴染みのない部署にいるため、「研究者」のイメージからは少し離れているかもしれません。私自身、数年前まで大学教員になるとは思ってもいませんでした。大学の独特の雰囲気が好きなのは大学入学以来変わりませんが、大学で学生を前にしていると、今でも不思議な気持ちになることがあります。
**学生時代は大規模データの分析とスノーボード**\
学生時代は行動計量学を専攻していました。専攻の希望届を出す直前まで、認知系の心理学がいいなと思っていましたが、研究室の説明を聞いて急遽変更。今でも指導くださっている大津起夫先生(\*1)との出会いでした。ほぼマンツーマンの指導のもと、学部・大学院を通じて、“ The Bell Curve”の再分析を行いました。数十万件のデータを分析し、人々のどんな属性や経歴が高収入に結びつくのかを探る研究で、社会学では階層研究と呼ばれる分野です。こ時期に統計分析の基礎を身につけられたことにはとても感謝しています。\
研究と並行して熱中したのが、スノーボードのアルペン競技。せっかくなら北海道らしいスポーツを、ということで始めたスノーボードにたちまち夢中になり、社会人チームで練習していました。インストラクターの資格も取り、遠征費用をレッスンで稼ぐ「雪山サイクル」で、学部生時代は一年の半分以上をスキー場で過ごしていました。大学時代は研究とスノーボード以外は語ることがないほど。やりきりすぎたせいか、北海道を離れてからはスノーボードをしたことはありません。
**点と点がつながっていく楽しさ**\
大学院修了後、リクルートに入社しました。昔から本が好きだったので、出版事業だったらいいなと思っていましたが、配属は予想外の人事システムコンサルティング部門。希望の配属ではありませんでしたが、学生時代のデータ処理の経験からデータベース構築やプログラミングにすんなり入っていけ、自分の中では「点」であった大学の研究が今の仕事と「線」で繋がった感覚がありました。その後、SPI(\*2)の開発や人材育成コンサルティングにもかかわりましたが、統計の知識が応用できたり、システム構築の経験がサービス開発に繋がったりと、点と点がつながることで仕事を楽しく続けられてきたように思います。\
キャリア理論のなかで「計画された偶発性」という概念があります。ごく簡単に言い換えると「キャリアは用意周到に計画して形成されるものではない。ほとんどが予期しないことの積み重ねでできている」という考え方です。私のキャリアは計画性なし。これからも偶然起こることを楽しみながら、人生を積み重ねていきたいと思っています。
**研究テーマは日本の新卒採用と大学生のキャリア形成**\
日本の新卒採用は「大学生が同じ時期に、一斉に、就業後の業務を指定されずに就職活動をする」という点で他国と異なります。また政府や大学、企業が採用活動に一律のルールを設ける動きも特徴的です。最近話題になっている「守られない」採用活動解禁日は100年近く前から幾度となく繰り返されてきた慣習です。これらの制度がなぜ日本社会に深く根付き、継続されているのか、そして、この制度のもとで就職活動をした大学生のその後のキャリア形成はどうなっていくのかを明らかにしたいと思っています。その上で、日本の就職・採用活動の改善に向けて何らかの提言ができれば本望です。\
近年、女性が牽引する社会運動が世界的に大きな影響力を持ってきています。こういった運動とその影響力を見るにつけ、自分に課された責任を果たすことについて考えます。多様性を認め合いながら一人ひとりがいきいきと働ける社の実現に貢献したいと思っています。
\*1 現 日本入試センター 試験・研究統括官。\
\*2 リクルートが開発した統合適性検査。採用場面で広く利用されている。
♢ ESSENTIAL THINGS
**今でも札幌は大好きな場所。**\
学生時代を懐かしみつつ、「頑張ろう」と思いを新たにする場所です。今でも雪道運転と凍結路面歩行には自信あり。
♢ Key Item
**夫と共通の趣味がドライブ。**\
夫と共通の趣味がドライブ。今の車は学生時代から数えて6台目。高知に単身赴任中は車で京都-高知間を何度も往復。さすがに遠かったです。
- [女子高生へのメッセージ](https://www.cwr.kyoto-u.ac.jp/story/message/)
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4. 松尾 寛子